Focusrite 安い Green EQ 97年製 マニュアル付き 名機

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商品情報

● Focusrite Green EQ 97年製です。
◎ マイクプリ、ラインアンプ、楽器入力と切り替えができて、EQも素晴らしく自然な音です。マイクプリは "Green=Clean" と言うくらいクリーンでナチュラルな音です。突発的に大きな音が入って「ヤバい、今の歪んじゃったかな?」という時にも歪まない、かといってレベルの小さい時にもしっかりとした音で聞こえるので、仕事では本当に何度も助けられました。後年に出た同社のモデリングプラグイン Liquid mixにもGreenのEQはプリセットされているくらいとても良くできたEQです。
◎ マイクプリ部はISA110と同じく古典的なオペアンプNE5534で、その隣に高性能のLT1028もあります。EQ部はこれまた古典的なNE5532が20個ほど裏の基盤に入っていて、最後にBurBrownBUF634のバッファアンプという構成です。とにかくシンプルとは程遠い設計で、オペアンプを何度も通過する複雑な回路構成で芯のある音を作っています。基盤には入出力のトランスを入れる穴もあって、恐らくオプションでトランス仕様にもできたのかと思われます。有名なカーンヒルの電源トランスやフィリップスのコンデンサなど高級部品がたくさん使われています。
◎ ルックスも近未来的な感じですが、トップパネルがデコボコしててパネルの数値がちょっと見辛いです。以前自分のスタジオで何台か使っていたのですが、通常の1Uのラック高より微妙に背が高くて何台かGreenシリーズを積み重ねるとラックのネジの位置が合いません。なのでネジ止めせずに使っていました。それから、電源レギュレーターが裏パネルに張り付いていて全体に放熱するような設計で、裏パネルはかなりの高熱になります。気にせず電源入れっぱなしで使っていましたが問題はありません。スタジオで使っていた物なので動作に問題はありません。
◎ 1985年、フォーカスライト社はかの有名なルパートニーヴがアビーロードスタジオのジョージマーチンのコンソールを作る為に創設されて、それが彼の設計でISA110モジュールができました。ISA110シリーズの後ニーヴさんは会社を離れて、Focusriteブランドはサウンドクラフトに買収されました。その後マスタリング用の "Blue"(一台100万円くらいだったかと)、レコーディングスタジオ用 "Red"(一台40万くらい)、そしてその下のエントリークラスとして "Green"(一台20万くらい)のシリーズが発売されました。Red のマイクプリは基本的にはISA110と同じでトランス入出力なのですが、Greenはコストダウンのためトランスレスです。ヤフオクでは間違った情報がたくさんありますが、RedもGreenもニーヴさんは全く関係ありません。しかし当時のエントリークラスとはいえその後のPlutinumシリーズとは全く違って、本物のFocusriteの音で素晴らしいです。

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